福島県教育センター所報ふくしま No.83(S62/1987.10) -013/038page
相手の気持ちを理解させるために、役割を交換して実施した。
ふりかえり
- 勝ちたかったので、下手なプレーに腹がたった。
- 失敗したら文句を言われるのではないかと心配だった。
- 自分が文句を言われてみると、いやな気持になり、やりたくなくなった。
- 頭からガンガン言われると、文句を言いたくなった。
苦手な子がやる気を起こすように考えて、もう一度 ロール・プレイングを実施した。
ふりかえり
- エラーをしても「ドンマイ」と言われると次はがんばろうという気持ちになった。
- 手を上げて、「いいぞ」と言われた時は本当にうれしくなった。
- 友だちの傷つくようなことを、今まで平気で言っていたなあと反省した。
以上のようなテーマのロ一ル・プレイングを、何度か実施した結果、日常生活でもお互いに相手の気持ちを考えた言動がみられるようになり、クラスのまとまりも深まっていった。実際の試合では、苦手な子供も伸び伸びとプレーする姿がみられた。
《事例・2》 先生方の研修場面趣旨―生徒との望ましい対応の仕方を探る。
テーマ・場面●ロール・プレイング 1
- 相談場面での話し方と聴き方
- 相談室(対象:中学校3年男子)
先生役
(訓育・評価・診断的態度)生徒役
(心に悩みをもつ)