福島県教育センター所報ふくしま No.84(S62/1987.12) -008/038page
(2)Questions and Answers about the previous lesson after watching a T.V program
2.Break
Listening to an English song with us
3.New Materials
(1)Oral introcution of the new materiais
(2)Comprehension check about the story
(5)Chorus reading
(3)Explanation of new words and idioms
(4)Translation and explanation
(6)Individual reading
(7)Comprehension check
4.Consolidation
(1)Dictation of some important sentences
(2)Homework これらのProcedure(B)〜(D)に共通する項目は
Greeting、Warm-up、Presentation of the new materials、Q and A check、Silent or choral reading、Consolidation
などで、それらを作成の骨子とし、言語教材により弾力的に作成することになるが、その際の留意点は(1)打ち合わせが十分に行われているか
(2)生徒の実態の把握は充分か
- JET とAETの役割の明確化
- 取り扱う教材の必然性をAETに理解させる
- AETも立案に参加させる
(3)一方が出番のとき他方はいつでもSupportできる状態にあるか
(4)生徒の言語活動は活発に行われているか
(5)AETと JET の掛け合いに終始していないか
(6)事後の反省は行われたか 等が考えられる。以上の観点からそれぞれの例を検討すると(三例とも事前に十分な打ち合わせの後に作成されたものである。)Procedure(B)について
(1) Review の所要時間が長すぎ本時におけるポイントがぼけてしまう懸念がある。しかもAETとJETのDialogで生徒不在の印象を与える。(3、4はいずれか一つでよい。)(2) Break の持つ意義はいろいろ考えられるがalertを含むrelaxationが望ましい。従ってSpeechとSong等余り欲張らないほうがよい。(1、2はいずれか一つでよい。)
(3) New Materials の部分では生徒の活躍する場面が2.のT or F checkと3.の一部しかない。(4)AETとのT-TにおけるTape-readingの意義はどこにあるのだろうか。4.は不必要であろう。
Procedure(C)について
T‐Tを行うのに一番取り組みやすい教材と考えられがちだが、十分な打ち合わせと生徒を生かす工夫がないと、つまらないRole-playing、Repetitionや語句の説明に終わってしまう。このProcedureでは教材の内容をAETと JET による単なる会話ではなく、教壇を舞台にみたて演技をしている様子がうかがうことができる。教材として会話を扱うのに陥りやすい点は、2.3.でAETと JET のやり取りに終始したり、4.で、生徒の言語活動が単なる教材のRecitationになることである。生徒全員が参加できて、しかも設定されたSituationから必要な表現方法が連想できるような「Communicationの手段としての英語」を習得させたいものである。Procedure(D)について
AETからみたT-Tの在り方
T-Tで、 JET が一番困難を感じ、しかも是非、解決策を見つけたいと思っているProcedureだろうと考えられる。このProcedureにおける困難点は、「文法の指導は日本人教師の指導のほうが効率的だ」というAETおよび JET に共通した先入感だろう。T-Tの経験のあるMEFに対する当センターのアンケートでもGrammarの扱いには「かなり不安を感じる」という結果が出ている。しかしその一方では「ActivityやGameによるGrammar drillなら可能である」とも言っている。そんなことから、延々と日本語による文法説明に頼るのではなく目標の文法事項が推測出来るような場面をAETに設定してもらい、JETが簡単に補足し、DialogやConversationを通して言語活動の中で習得させたいものである。理想的には、GrammarのためのProcedureがあるのではなくて、Procedure(B)のような通常の授業の流れの中で新しい文法事項を前述の要領で取り入れていってはどうだろうか。
以上は、最近入手した資料を基に、 JET から