福島県教育センター所報ふくしま No.84(S62/1987.12) -028/038page
そこで、私たちは、第2年次の研究のねらいとして、児童生徒との信頼関係をつくるためのマニュアル、保護者との連携を図るためのマニュアルなどを総合した、非社会的行動をもつ児童生徒への指導援助を進めるためのプログラムの作成とその検証を設定いたしました。
(2)研究の実践
(1)で述べましたねらいのもとに、現在、次のような取り組みを行っております。4.おわりに
- 非社会的行動をもつ児童生徒への指導援助を進めるためのプログラムの作成
このプログラムの作成にあたって、まず、第1年次の研究においてまとめました「非社会的行動をもつ児童生徒への教育相談の進め方」の各項目について、その項目の内容が実践できるようになるためには、あらかじめどのような行動が要求されるかの分析を行いました。
以下、順次それを堀り下げ、項目―目標―具体目標―望ましい具体的行動―対応例ということでまとめております。下にあります表がそのプログラムの一部です。- 研究協力校における実証的な研究
1.で述べましたプログラムが、ねらいとする効果を十分発揮するかどうか、また、その内容が実際的であるかどうかの検証と吟味を行うために、現在、小、中、高それぞれに研究協力校と研究協力員を委嘱し、実証的に研究を進めています。- 非社会的行動をもつ児童生徒への教育相談に関する調査の実施
非社会的行動をもつ児童生徒への指導援助の現状を把握するために実施します。
研究協力校での実践は、着々とその成果をあげてきております。この研究は、本年度末に研究紀要にまとめ、各学校に配布する予定でありますので、ご活用いただければ幸いです。
( 担当 松本喜男 )