T:では、姿勢を作って。はい、次に深呼吸。これは、3〜4回ね。よーし。じゃ、さっきと同じように先生の後に続いて。
「気持ちが落ち着いている……。気持ちが落ち着いている……。落ち着いている……。とても落ち着いている……。(ここまで1回)
右腕が重たーい……。右腕が重たーい……。重たーい……。とても重たーい……。気持ちが落ち着いている……。(ここまでを5〜6回繰り返す。)(4)の4
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T:じゃあ、ここでまた消去動作をしよう。
(前述と同じ要領)
T:今度はどうだった?
C:はい、気持ちは前よりもっと落ち着いた感じがしましたけど、重さははっきりしません。
T:そうだろうね。でも、2〜3日で感じるようになると思うよ。それで、重たいと言う感じだけど、例えば、「力の抜けた感じ」とか「ダラーンとした感じ」「動かないような感じ」を言うんだ。
C:そう言えば、なんかちょっとだるい感じがしました。
T:そうそう、それは重たさを感じたと言うことだよ。ずいぶんリラックス出来たじゃないか。でも、これから練習を進めていく時に、効果が早く出るように焦ってはいけないよ。あくまでもさりげなく練習するといいね。(4)の5
T:それから、練習中に眠くなることがあるけど、これはリラックスできて効果が出たと言うことなんだ。でも、そのたびに寝てしまったんでは、練習が進まないので、そんな時は一旦消去動作をした方がいいね。
それじゃあ、今日はここまでにしようか。今までのことで何か質問があるかな?
C:えーと、特にありません。
T:じゃあ、今度来るまでに、練習して感じたことをこの記録用紙に書いて来て。(4)の6 |
(4)の4 重感練習
安静練習が十分に出来るようになると、練習を始めるとすぐに落ち着いた気持ちになれます。そのため、重感練習の段階では、「気持ちが落ち着いている……」の部分は1回でよくなります。以下、練習を積み重ねていくわけですが、同じようにそれまで練習した部分については、1回で済むようになりますので
全体として、練習時間は同じで増えることはありません。
次に、重感練習は右腕→左腕→右脚(あし)→左脚と進めていきますが、言葉は「右腕が重たい」の部分を次のように変えていきます。
「右腕が重たくて、左腕も重たーい」
「両腕が重たくて、右脚も重たーい」
「両腕が重たくて、右脚が重たい、左脚も重たーい、両脚が重たーい」
(4)の5 受動的注意集中
自律訓練法を進めていく上で非常に大事な練習態度です。根気良く練習していくことは望まれますが、効果が早く出るように焦ったりすることは逆効果です。
(4)の6 記録用紙
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