福島県教育センター所報ふくしま No.85(S63/1988.2) -014/038page
III 「思いやりの心」を育てるという観点で今までの学年の指導をみたとき、あなたはどう思いますか。
IV 「思いやりの心」を育てるために、どう対処していったらよいと思いますか。
ア.計画的で、一貫性のある指導がなされてきた。 0人 イ.そのつど指導はしてきたが、計画性に欠けていた。 5人 ウ.子供たちの自主性を重んじて何も言わなかった。 0人 エ.全然指導しなかった。 0人
ア.学年で共通理解の上に立って指導することが大切である。 5人 イ.学級で独自に指導すればよい。 0人 ウ.何かあったときにそのつど指導すればよい。 0人 エ.子供達の自主性にまかせておけばよい。 0人 2. 児童に対する実態調査
I あなたは、自分に「思いやり」があると思いますか。
II 友達が困っているとき、手助けをしてやりましたか。
ア.とてもある。 男女とも0% イ.あるほうです。 男:21% 女:16% ウ.ないほうです。 男:68% 女:84% エ.とてもない。 男:11% 女:0%
III 友達が何か悪いことをしているとき注意してやりましたか。
段階 大変良い 良い 普通 悪い 大変悪い 男子 0% 11 44 40 5 女子 5% 9 33 53 0
IV 教え合い、助け合い、励ましあって学習をしましたか。
段階 大変良い 良い 普通 悪い 大変悪い 男子 5% 11 21 53 10 女子 5% 26 37 32 0
V 友達を笑ったり、バカにしませんでしたか。
段階 大変良い 良い 普通 悪い 大変悪い 男子 0% 11 21 63 5 女子 5% 11 21 58 5
段階 大変良い 良い 普通 悪い 大変悪い 男子 21% 21 32 21 5 女子 11% 53 36 0 0 3. 保護者への調査 (回収者148名)
I 最近の子供達は思いやりに欠けていると言われますが、あなたはどう思いますか。
II あなたは、自分の子供に「思いやりの心」があるとおもいますか。
ア.大変欠けている、と思う。 6% イ.欠けている、と思う。 45% ウ.どちらとも言えない。 38% エ.欠けていない、と思う。 11%
(3)改善策の樹立と実施
ア.とてもある、と思う。 6% イ.あるほうだ、と思う。 78% ウ.ないほうだ、と思う。 16% エ.ない、と思う。 0% 1. 「思いやりの心」を育てる指導に対する基本的な考え方
ア. 「思いやり」の心と行為は育てるものである、と言われる。「思いやり」とは何か、どう行動にうつしていけばいいのかを児童によく理解させていきたい。
困っている人や気の毒な人を見たときかわいそうだと思う気持ちは、児童のだれもがもっている。しかし、そのような場面に出会っても自分ではどうしてよいか分からない児童が多い。実際にどのように行動したらよいのかを日常生活の中で気づかせ、実践を通して「思いやりの心」を育てていくようにしたい。イ. 児童にとって仲間集団の体験は影響力が大きいので、同じ活動、同じ体験の場を数多く設定することによって友達同士の交流を活発にし、共感する能力を伸ばすようにしたい。お互いに教え合い、認め合い、励まし合う心を育て、仲間意識を深め、あたたかい人間関係をつくるようにさせていきたい。
ウ. 友達の良い行いや作文、日記などを紹介し、「思いやり行動」のモデルとして示していきたい。