福島県教育センター所報ふくしま No.85(S63/1988.2) -018/038page
研修者研究報告―(学校経営B講座)
教職員のモラールを高めるための週学校運営計画の活用
猪苗代町立猪苗代中学校教諭 大坂 恭一
(現 喜多方市立第二小学校教頭)1.研究の趣旨
「教育は人なり」といわれる。学校教育目標を効率的に達成していくためには、まず、教職員のモラールの高揚が欠せない条件である。全職員が児童・生徒の成長のため同じ方向に向かって一致協力して実践する姿勢こそ、学校運営の基本的な姿であり、教育目標具現化の原動力であろう。本校は学級数13、教職員25名の中規模校であり校長を中心に安定した経営がなされ、日々の教育活動もよく実践されている。しかし、教職員のモラールをより高いものとし、教育目標をより効率的に達成していくためには、問題点も少なくない。
(1) 多忙な学校生活のため、教育活動等について話し合う機会と場が少なくなってきている。(2) 教職員としての連帯感・所属感が希薄になっており、本校教育目標の具現化のために一致協力して力を尽くすという意欲が少なくなってきている。
(3) 教職員構成が本年度は大幅に若くなり、なれあい的な人間関係になってきている。以上の問題点から、本校における教職員のモラ