福島県教育センター所報ふくしま No.85(S63/1988.2) -029/038page

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陥没要素を高める指導の手だて

学習意志の形成

評価要素 学習計画の段階を主にして 学習展開の段階を主にして ノート等その他の指導
A.問題意識をもってものごとをみようとしているか ・児童・生徒の発想をとりいれた学習計画立案

・先行経験と矛盾する比較事象提示

・段階的な作業を通した課題意識の形成

・単元導入時の課題意識の高揚

・学習計画表を活用しての課題確認

・家庭生活の中から調べることのできる予習的課題の設定

・共同研究の見通しを立てる話し合い

・学習カードを利用したつまづきの解決

・児童・生徒の発想による実験の工夫

・興味・関心を喚起する資料収集と提示の工夫

・「生徒心得」の見直し作業を通した自主性の尊重

B.問題解決に向けて積極的に取り組もうとしているか ・身近で具体的、切実感のある課題提示   ・相互に作問し回答する学習

・資格取得(簿記)のための課外学習会

C.困難に立ち向かい解決するまで努力し続ける強い意思をいだいているか ・全体の課題をもとにした自己課題の設定 ・自ら選んだ学習コースでの継続的取り組み ・クラス全員の目標達成をめざすホームルーム指導
D.学習することに喜びと満足感をいだいているか ・児童・生徒自身による実験の計画と準備 ・作品製作を通した成就感の育成

・同じ目標を持つ生徒のグループ学習

・自作コースウェアによるCAI学習

・適性に応じた役割の分担

・児童・生徒、保護者、教師の相互理解を深める手づくり進路ノートの活用

 

学習の仕方の習得

評価要素 学習計画の段階を主にして 学習展開の段階を主にして ノート等その他の指導
E.主体的に目標を設定しているか ・課題把握の場の設定

・学習課題設定のための作業工程表と記録の活用

・学習課題練り上げカードの活用

 

   
F.問題解決へのすじ道や方法などを見通して取り組んでいるか ・児童・生徒による予測される問題点の洗い出しと検討

・児童・生徒と共に行う実験計画の検討

・学習手引き書の活用とグループ学習

・児童・生徒自身による研究計画とその実践

・テーマごとのグループ学習

・集団思考による考え方や見方の深化

・活発な意見発表を促す環境づくり

・学力に対応した学習方法訓練のための課外個別指導

G.問題を解決するにあたって、自ら工夫し的確に行動しているか ・生徒自身による資料の検索や実験計画 ・児童・生徒の発想を生かした実験観察の工夫

・実験・観察の個別化、小集団化

・課題解決補助資料としての学習手引き書の作成と活用

・グループによる課題解決学習

・思考を助け、課題をみつけるためのノート指導

・思考活動を重視した学習記録の活用

 

H.学習した結果を次の学習に生かしているか ・自らの学習状況をふまえた次時の学習課題の設定

 

・目標と一本化した自己評価カードの活用

・サブノート用プリント、学習カードを併用したCAI学習

・「めあて」と「まとめ」を重視したノート作り

・学習結果、工夫、疑問を記録した算数日記の利用

図―3 陥没要素を高める指導の手だて(その1)


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