福島県教育センター所報ふくしま No.87(S63/1988.8) -011/038page

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教育相談 紙上カウンセラー講座

教育相談へのいざない(12)

−交流分析(2)−

教育相談部 阿 部 貞 夫  荒   敏 久

 前回(交流分析(1))は構造分析(人とのかかわりで,あなたがどのような対応をしやすいかを知ること)についてお話をしましたが,いかがだったでしょうか。

 今回はやりとり分析(人と人とのいろいろなやりとり(交流)の形について分析すること)を中心に話を進めていくことにします。

 次のようなことをご覧になったことはありませんか。

 子供が「おなか痛い」と母親に言ってきました。

 その時の母親の対応です。

<例1>

 ところが子供は満足したような顔をしておりません。

<例2>

 子供は安心して満足そうな顔をしています。

 このように会話のやりとりの仕方によって心が豊かになったり,心が淋しくなったりすることがあります。

? なぜなのでしょう ?

 では,「やりとり分析」から考えてみましょう。

 やりとり分析とは,

 ひとつの言葉などが,自分の3つの自我状態(P(ペアレント)A(アダルト)C(チャイルド))の中のどの自我状態から相手の3つの自我状態の中のどの自我状態に向けられているのか。そして,相手はどの自我状態からこちらのどの自我状態に返事を返しているのかを分析すること。(人と人とのいろいろなやりとり(交流)の形について分析すること。)

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