福島県教育センター所報ふくしま No.87(S63/1988.8) -012/038page
を言います。
その時,言葉だけでなく,顔の表情,身振り,態度,姿勢,声の調子などもあわせてみるようにします。
?やりとり分析をなぜする必要があるのでしょう?
1 相手との会話でしっくりいかず結果的に人間関係がうまくいかない時,どのような原因があるのか。 2 どのようにすれば,その原因をとり除くことができるか。 を知ることができます。すなわち,よりよい人間関係を築いていくことができます。
?やりとり分析はどのようにするのでしよう?
1 自分がどの自我状態から発した言葉か判断します。 2 相手はどの自我状態からの言葉を期待しているのかを考えます。 3 相手がどの自我状態から発した言葉か判断します。 4 柏手は自分のどの自我状態からの言葉を期待しているのかを考えます。 5 1〜4を直線と矢印で図示してやりとりの内容を考えます たとえば,例 1で 1 子供が母親に「おなか痛い」と言った言葉はC(チャイルド)の自我状態です。2 この子供が母親の母親的なやさしい対応を求めています。3 一方母親は冷静に判断した対応です。4 すなわち子供から冷静な返答を期待してます。5 以上を直線と矢印で表すと例 1は次のようになります。
(上図のP.A.C の顔の意味については所報86号P.16をご覧ください。以下は同様です。)
同様に例 2は次のようになります。
そこで, やりとり(交流)には
ア.相補的なやりとり(相補的交流) イ.交叉的なやりとり(交叉的交流) ウ.裏面的なやりとり(裏面的交流) の3つのタイプがあります。
次に3つのやりとり(交流)について詳しくお話していきましょう。
ア.相補的なやりとり(相補的交流)
次の例をご覧ください。
子供: 先生,ここわからないのですけど教えてくださいませんか。
先生: ここだね。ここわね,こうやるんだよ。わかったかな。