福島県教育センター所報ふくしま No.87(S63/1988.8) -019/038page

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名,計6名中6名(合計15名中12名,80%)が卒業を迎えようとしている。ちなみに58年度入学〜61年度卒業生の転・編入生の卒業率は17名中7名(41.2%)であった。

3 アンケートから見た在校生の実態と考察

[図1]本校に通学している目的(56年,60年,62年)

[図1]本校に通学している目的(58年,60年,62年)

[図2]入学の動機

[図2]入学の動機

[図3]入学して

[図3]入学して

ア 入学の動機[図2]は何であれ,大部分の生徒は,高卒の資格や高校教育を求めて入学している[図1]。

 そして入学した結果[図3]の満足の度合については,「どちらとも言えない」(47.7%」,「失望」(6.4%)という数字は我々教師が,生徒指導について反省と検討をしなければならないことを示唆している。

[図4]学校生活について

[図4]学校生活について

イ 「学校生活について」の「楽しい」(23.6%)は,仕事から解放されて同じ境遇の仲間との学校生活に楽しさを見している。その反面学業との両立に苦しんでいる生徒が139人中19名いる。

[図5]授業について

[図5]授業について

[図6]働いてますか

[図6]働いてますか

[図7]家庭学習について

[図7]家庭学習について

ウ [図5・6・7]について;自宅での勉強時間がはとんどとれない実態が読みとれ,教師がそれぞれの授業の中で,復習も含め「わかる授業と,能力に応じた個別指導の徹底を期する態勢を確立しなければならぬことを示唆している。

[図8]働いている人は今の仕事に満足ですか。

[図8]働いている人は今の仕事に満足ですか。

 次に,無職の生徒については,仕事と学業とを両立させることが4年間の夜間高校の生活を全うし得るという実態にかんがみ,進路指導部を中心に就職あっせんに当っている。しかし安定した職種は少なく,アルバイトやパートなどで,低賃金で働いている現状の一端が[図8]に読みとれる。

エ 学校か仕事か;

[図9]学校か仕事かといわれたら,どちらを選びますか。

[図9]学校か仕事かといわれたら,どちらを選びますか。

[図10]学校をやめたいと思ったことがあるか。

[図10]学校をやめたいと思ったことがあるか。

[図9]の「仕事を選ぶ」の35.3%と[図10]の「時々思う」と「いつも考える」の合計41.5%(58人)の数に注目しなければならない。


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