福島県教育センター所報ふくしま No.88(S63/1988.10) -013/038page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

(2)形成的評価の結果と補充計画

 単元の目標分析を行い,単元で定着させるべき内容と単位時間の目標の関係を明らかにする。

 次に単位時間に実施する形成的評価の方法と補充計画を立てて,形成的評価で未達成な内容について個別指導に役立てるようにすることが大切である。以下はその例の一部である。

表1

(3)観点別正答率の変容を把握する個人カルテ

 単元未に観点別達成度評価を行い,その結果を単元どとにグラフに表し,子供一人一人の能力・通性に応じた指導をする。次の例は個人カルテの一部である。

表2

おわりに

 「先生,もうちょっと」とねだるような授業が時々ある。限られた時間の中で,子供達が精一杯活動し生き生きとしている。ゆとりある授業を展開して一人一人の個性が生かされたときに見られることである。そのためには,・単元を見通した指導計画・最適に工夫された学習形態・学習意欲に支えられた課題追究・年間を見通した評価計画・形成的評価を生かした補充計画・変容を把握する個人カルテ等が特に有効であると考える。

これからも,

B子「12<7+6とか13=7+6はどうしてこういうふうにつかっているのかな」と,ゆとりをもって考えられる授業を展開していけるように,努力していきたい。


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育センターに帰属します。