福島県教育センター所報ふくしま No.88(S63/1988.10) -023/038page
研修者研究報告 (学校経営B講座)
研修意欲を高めるための授業研究の改善
泉崎村立泉崎第一小学校 教諭 菊 地 順 雄
1.研究の趣旨
職員の研修意欲を高めるためには,日常の教育実践の中から生まれた研究主題を正しく理解し,授業実践を通しながら,研究主題にせまることがたいせつである。
本校では,「学習意欲を高める実践研究」の継続研究として,昭和61年度から地区の研究協議会の指定校として「学習意欲を高めるために理科の授業において,教育機器や機器資料をどのように活用すればよいか。」を研究主題に研究を進めてきた。
研究を進めるにあたっては,授業研究に関する問題点を調査し,その運営に工夫を加えるとともに,授業研究が焦点化しないまま終ってしまう傾向があるため,今回当センターの「2−1−2方式の授業研究」をとり入れ,研究の焦点化を図ることが必要であると考えられる。
このような観点から,本校の研修の実態を問い正してみると,次のような問題点があげられる。
(1) 研修にとり組む教師自身の研修意欲が低くその要因を調べ改善への手だてをおこたっている。
(2) 研究推進のための組織及び運営についての工夫がたりない。
(3) 授業研究を進めるための問題点を調査し,授業改善への試みがたりない。
そこで,これらの問題点を少しでも解決し,特に,授業研究の改善につとめれば職員の研修意欲は高まり,共通理解が得られるものと考え本主題を設定した。
2.研究の見とおし
校内授業研究において,問題点を調査し,授業研究に改善(2−1−2方式の授業研究)を加えれば,教師一人ひとりの研修意欲は高まるであろう。
3.研究の方法と対象
(1) 研究の方法
1 研究組織及び運営の改善
2 授業研究のための理論研究
3 授業研究についての調査と問題点の分析
4 「2−1−2方式の授業研究」の実践
5 実践研究のまとめ
(2)(2)研究の対象
本校職員14名 (男6名 女8名校長教頭を除く)
20代 30代 40代 50代 合計 男 2人 0 0 4人 6人 女 2人 2人 1人 3人 8人 4.研究内容と推進計画
(1)研究構想の立案 …6月
(2)研究推進のための文献研究 …6月
(3)意識調査と問題点の分析(1次)…7月
(4)解決のための具体策と実施 …8−10月
(5)意識調査と問題点の分析(2次)…11月
(6)研究のまとめ …12月