福島県教育センター所報ふくしま No.88(S63/1988.10) -026/038page
7.指 導 過 程 (1.単元名……6.本時の主眼までの省略)
-3-第二次調査と考察(11月実施)
[調査1]校内研修にとり組む姿勢
意識 20代 30代 40代 50代 全体 ア 以前より積極的になったと思う 3(21) 1(7) 0 4(29) 8(57) イ 以前とあまり変わらない 1(7) 1(7) 1(7) 3(21) 6(43) ウ 以前より消極的になった 0 0 0 0 0
[調査2]校内研修の運営改善(2−1−2方式)
ア 運営方法は有効であったと思う 3(21) 1(7) 0 4(29) 8(57) イ 運営方法はやや有効であったと思う 1(21) 1(7) 1(7) 3(21) 6(43) ウ 運営方法はあまり有効ではなかった 0 0 0 0 0
[調査3]校内研修が有効であった理由(自由記述)
ア 授業研究の考察が深まった。 イ 全体協議会でも気軽に意見が述べられるようになった。 ウ ブロック会での話し合いが深まった。 エ 研修の時間がむだなく進められた。
[考察]
第1次調査に比べ,すべての年令層で研修にとり組む姿勢高まり,前回の調査で課題となった消極的な姿勢がなくなり,望ましい傾向に向いている。また,研修の運営についてもブロック会,そして全体会と進めたことについてもその有効性がうかがわれる。また,研究主題解決のための授業研究も深められた。
-4- 全体考察
* 全体協議会にいたるまでの過程として各学年ブロックの観察分担があり,責任を持ちながら気軽に話し合い全体会にのぞむことができた。
* 「2−1−2方式の授業研究」をとり研究主題の検証が指導過程の中に位置づけられ,研究主題から授業研究まで一貫性ができた。
* 全職員が授業を行う姿勢ができ,研修意欲が高まった。また,授業研究までの運営も効率よく進められるようになった。
* 授業研究や観察分担を通して,校内研修について共通理解が得られた。
6.今後の課題
(1)今回のように研究推進者が,作為的に研究を進めるだけでなく,個々の職員の研修意欲が高まるような配慮が必要である。
(2)「2−1−2方式の授業研究」を参考に今後学校独自の研究主題解決のための方法を生み出す。
(3)校内研修という組織体での研修であったため,はたして個人研修の時間やその他への配慮等については疑問が残り,今後校内研修と個人研修との関連にも配慮する。
(4)授業研究のために時間的に無理が生じ,かえって研修意欲を低下させる懸念があり,実態をふまえた研究計画を立てる。