福島県教育センター所報ふくしま No.89(S63/1988.12) -025/038page
c 指導過程
(2)検証と考察
1 検証の観点
ア 学習に入る前の音読のし方と,検証後の音読のし方とを録音し,変容をみる。
イ 同一問題で,事前・事後・把持テストを実施し,仮説の有効性をみる。
ウ 音読に関して,検証前と検証後の意識調査をすることにより,変容をみる。
エ 自己チェックカードにより,情意面の変容をみる。
<ワークシートの例>
2 授業の考察
ア 単元全体の目標分析をし,音読のねらいを明確にした授業を構成できたので,正しい読み取りと読み深めができた。
イ 「くじら雲は,天井にはったほうがいいよ。」という意見も出され,位置関係をとらえ,距離感を感じとっていたので,「おうい。」と伸ばして言う言い方にも気付くことができた。
ウ 登場人物になりきって気持ちを書き込みくじら雲と子どもたちが親しくなっていく様子をとらえて書くことができた。
エ 音読記号については,記号の併用(…と→)も見られ,予想した以上の意識の高まりが見られた。
オ 音読記号を意識しながらの音読は,初めは「難しい」という声も聞かれたが,進めていくうちに工夫した音読ができるようになってきた。
3 授業の記録
・ 自己チェックカード
・ ワークシート
<自己チェックカードの例>