福島県教育センター所報ふくしま No.89(S63/1988.12) -028/038page
いう意識の育成が少なかった。
イ 生徒一人ひとりの能力を把握し,生徒の達成能力に応じて解決の見通しがつく課題の設定をする必要があった。
ウ 指導過程で一人ひとりの個性を生かすための学習の手だての工夫や援助・助言や賞賛・激励を与えて学習意欲を高める配慮が不十分であった。
2.仮説
(1)仮説のための理論
1 選択別学習課題とは,目標が共通であっても仮に5つの学習コースが設定されるというとき,学習者の興味と関心に応じてどのコースを通ってもよいように自由に選択させる方式である。
2 学習課題順序の選択は,目標がすべての学習者にとって共通なものとしておき,その共通目標を到達するのに内容的にみて,その順序牲にこだわる必要がないとき,学習者の興味・関心にまかせて自由に学習課題の順序を組み立てさせていく方式である。
3 課題追求は計画の段階において,個別・グループで選択した者同士で,それぞれの課題について追求活動を行う学習である。
課題解決に向かっては,ワークシートや学習ガイドの活用を図りながら探究学習を進める。
(2)仮説
課題追求する過程において,一人ひとりの興味や関心をとり入れた選択別学習課題や学習課題順序の選択をワークシートに位置づけ,それを解決するため学習ガイドを活用すれば,観察・実験への意欲や探究する能力や態度の育成を図ることができるであろう。 (3)仮説のための手だて
1 課題追求の場面において,一人ひとりの能力に応じた選択別学習課題やグループでの学習課題の自由な順序性を設けて,課題に意欲的そして主体的に取り組ませる。
2 学習ガイドにおけるチェックポイントや終末にワークシートで自己評価を行い,知識・技能・情意面の育成を確かなものにする。
3.計画
(1)方法 一群法による
(2)対象 第2学年4組 42名(男23名女19名)
(3)組織 個人研究
(4)日程 (省略)
4.研究の概要と考察
(1)研究の経過
1 検証までの準備 (省略)
2 検証授業計画
ア 単元名 電流回路
イ 指導計画 総時数14時間