福島県教育センター所報ふくしま No.89(S63/1988.12) -029/038page
ウ 本時の指導
(ア)題材
直列回路と並列回路の電流・電圧の規則性
(イ)本時の目標
直列回路と並列回路の電流や電圧を測定し,それらの規則性を発見できる。
(ウ)指導過程
(2)検証と考察
1 検証の観点
ア 学習課題の選択が,生徒に興味・関心を喚起し,一人ひとりが実験に意欲的に取り組んだか。
イ ワークシートや学習ガイドの活用により探究学習が深まったか。
ウ 課題ごとに自己評価させることによって,個々の理解度をチェックしたり,自己評価が次時の意欲に結びついたか。
エ 理科に関する意識調査で変容を調べたり,事前・事後・把持テストの実施によって学習効果を考察する。
2 授業の考察
ア 課題の選択では,グループごとに積極的に話し合いが行われ,生き生きと実験に取り組む姿勢がうかがわれたことから,課題の選択は効果的であった。しかし班によっては,順序に従い,A→B→C→Dと進めていた班もあった。
イ ワークシートの活用にも慣れて,予想→準備→計画→実験・測定→記録→まとめ→評価・反省という探究学習がグループの話し合いによってスムーズに行われていた。
ウ 電流計・電圧計の器具が多ければ,一斉に回路の各点に接続し測定する方法もあった。
エ 測定値から規則性を言葉で表現することがなかなかできなかった。