福島県教育センター所報ふくしま No.90(H01/1989.2) -023/038page

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 5学年部会 

 2 

 6学年部会 

 1 

<考 察>

・ 回数は一定しないが,各部会には漏れなく出席することができた。

・ 具体的な研究のできる学年部会への出席が多かった。

・ 部会への出席要請があっても,校務のために出席できなかったことも5回あり要求に応えることの難しさも感じさせられた。

<@> 2 例2 資料の提供

 自分なりに研究を進めようとしても,文献や資料の不足が目につき,成果を持ちよるにもどうしたらよいか迷っているのが現状である。これに応えるため,次のような資料の提供を試みた。

合科的な指導についての資料
・ 合科的な授業づくりのために
・ 生活科について
算数科についての資料
・ 算数科の指導について
・ 数学的な考え方の指導について

<考 察>

・ 資料を提供するとたいへん喜んでくれる。調査でも,現在の研究に関する資料がほしいと望んでいる教師は80%である。

・ 提供した資料が,理解した上で活用されたかどうかは不明であるが心配される点である。

(5) 考 察

 1 はたらきかけの例「教師に対し事前に通知する」から考えられることは,実践の段階の具体的なところまでもっていかないと,取り組みがスムースにいかないことである。同時に指導が参加していて,助言をしたりリードしてやることによって,課題解決へ導くことができることである。

 2 相談日新設に対する教師の反応は,気軽に聞けるようになったことが一番多く60%であるが,若い教師が大部分であることに注目、しなければならないように思われる。

  門戸を開いておくことの大切さを教えられたところもあり有効であると思われる。

 3 相談日を設けても,相談に来てくれるかどうか心配であったが,はたらきかけの例のように真険な態度で臨んでいる姿を目にして,研究主題は学校としてのものでなく,自分のものとして受けとめていることを感じさせられる。このことからも,「見通し1」は共同研究充実のための取り組み方として有効であると思われる。

 4 各部会への出席は前年度は低・中・高部会,全体会が多く授業研究当日の事後の研究会が主であったが,調査に見られるように学年部会を中心とした研究推進の傾向を示している。それだけに部会への出席は助言するだけでなく,教師の研究意欲にも係わる大事なことであることを再認識させられた。有効な方法と思われる。

 5 資料の提供は,教頭の時間的な制約が多い中での対応であるが,今必要としている資料は何かを適切につかんで提供することが大切である。若い教師ほど要望が強いことがわかった。

6.今後の課題

 (1) 相談日は,共同研究日の火曜日と限定しないで,必要な時に気軽に相談できるようはたらきかけると同時に,教師との人間関係を深めるようにしていきたい。

 (2) 部会への出席や会の通知は,機関紙や各主任からのお知らせ等を生かし,教頭の考えなどを利用していくようにしていくことが必要である。

 (3) どの会にも出席することは大切であるが,時間的な点から精選したり,教科主任を生かす方法を考えることが必要である。


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