福島県教育センター所報ふくしま No.92(H01/1989.8) -024/038page
→班研究一→全体事前研究一→検証授業→全体事後研究一→班研究一→学年研究一⇒授業者という一連の流れを大切にして実施していくようにした。
(2)研究の結果と全体の考察
1.校内研修に取り組んだ1年問の教師集団の雰囲気は,調査の結果,次のとおりである。
。とてもよい雰囲気であった……18%
。望ましい雰囲気であったと思う……………………………59%
。問題点が残り,よい雰囲気であったとは言われない…………5%
。判断がむずかしく答えにくい…18%
2.校内研究テーマについての理解度は,調査の結果,次のとおりである。
。よくわかった………………9%
。だいたいわかった………………55%
。わからないところがある………31%
。わからない・…………・……・……5%
3.1.と2.の結果から,雰囲気がよいと答えている教職員は77%で,研究テーマの理解率は64%となっている。しかし,次のような自主公開研究発表会を開催する件では,
。開催したほうがよい…………9完
。開催しないほうがよい…………59%
。どちらがよいかわからない……32%
となっている。
4.以上の結果から,校内研修に対する基盤づくりが,まだまだ不足していることがわかった。
そこで,1年間のリーダーシップ行動の実践メモ帳を再度開き,研修主任に対する教職員の要望意識をさぐってみた。
ア。校内研究テーマに係わる資料の面では
。基礎・基本の定着に関係する参考図書がないのでほしい。
。基礎・基本の定着が図られた授業案実践例の資料がほしい。
。基礎・基本の定着を図る実践研究をされた先進校はないだろうか。
イ。授業研究の協議の面では
。研究協議の視点に沿った話し合いができるような指導助言者がほしい。
。協議を重ねる度に,基礎・基本のことがむずかしくなってくる。
。基礎・基本ということは昔から言われてきたことだ。現代のねらっている基礎・基本とは,どんなことだろうか。
以上のような教職員の意識を尊重し,生かしていくためには,次年度の課題に位置づけておく必要がある。
そして,より強くて,あたたかいリーダーシップ行動が要求されてくる。
6.今後の課題
(1)反省と問題点
1.短期間で解決するには,荷の重すぎる課題であった。
2.PM理論に係わる資料不足に悩まされた。全国を見ても,参考文献が見あたらない。
3.M機能よりもP機能を発揮する場合は,強引にいかず,慎重なステップのもとに行動していく必要がある。
(2)今後の課題
1.リーダーシップ行動を発揮する場や機会はたくさんある。自校の校務分掌との関連から探っていくのが近道である。
2、リーダーシップ行動は,現職を退くまで取り組んでいかなければならない課題である。
<参考文献 (省略)>