福島県教育センター所報ふくしま No.95(H02/1990.6) -025/038page
研修者研究報告 研修者研究報告(学校経営(A)中)
教職員の経営参加意識を高める教育目標の改訂
会津若松市立大戸中学校教頭 山 内 昇
1.研究の趣旨
本校の教育目標は昭和47年度にそれまでの教育目標を抜本的に見直し,価値内容も明らかにして形を整え設定されたものである。しかし,教育目標が設定されて以来,既に17年が経過した。
本年6月実施の意識調査の結果,次のような事実が明らかになった。
・教職員の教育目標に対する意識が低い(内容省略)
・保護者の学校教育に対する期待内容の変化(内容省略)
これらを要約すると次のようになる。
(1) 教育目標が栄なるスローガンとして存在し,教職賞一人一人に日的達成の意欲や課題意識としての切実感がみられない。そのため,日常の教育活動が必ずしも目標の具現を志向するまでの意識の高まりがみられず,経営参加意識が低い。
(2)目標設定当時と現在では地域課題や学校課題が変化しているため教育目標の改訂が必要である。
2.研究の見とおし
新学習指導要領の趣旨をふまえ,地域課題,学校課題を明らかにし,現教育目標の価値分析・比較検討・取捨選択の方 法を示しながら全員によって教育目標の改訂をおこなえば,現状にあった教育目標が設定され,教職員一人一人の学校絡営参加意識が高まるであろう。
3. 研究の方法と対象 (省略)
4. 研究内容と推進計画 (省略)
5. 研究の概要と考察
(1) 研究の概要
1.新学習指導要領の趣旨の理解および目標改訂作業は個人研究を基盤とし、次の図に示す組織を生かし、矢印の流れによって理解の深まりを図った。
2.新学習指導要領の趣旨をふまえ,臨時教育審議会の第二次答申で示された教育目標ならびに教育課程審議会の答申の教育課程基準改善のねらいの中から次の内容を教育目標改訂の視点として生かすことにした。
ア.臨教審より,「ひろい心」「すこやかな体」「ゆたかな創造力」