福島県教育センター所報ふくしま No.96(H02/1990.8) -027/038page

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仮説

 (1)仮説のための論理
 生徒の発達段階に応じた授業のゲーム化の工夫と、基本的技能の重要性を理解させ繰り返し学習していけば生徒ができる喜びを味わい、基本的技能にも意欲的に取り組み一人一人の技能も高まるであろうと考え次の仮説を設定した。
(2)仮説
 バレーボールの指導において、ルール・用具を工夫した段階的なゲームの場を設定すれば、できる喜びから意欲的に学習を展開し、基本的技能が高まるであろう。

3.計画

(1)方法一群方
(2)対象 2年男子120名


4.概要と考察
(1)研究の経過
    1.検証授業計画
ルール・用具を工夫したゲーム
  ゲーム・コート工夫 ルールの工夫
1 3対3でのワンバウンドパスゲーム パスは両手でも片手でもよい。得点は失点制で競う。
2 1対1のパスゲーム(ミニコート) テニスのように相手を動かす。得点は失点制で競う
3 3対3のパスゲーム(ミニコート)サーブコントロールゲーム アンダーハンドサーブをつかうオーバーパス・アンダーパスを使い必ず3回で返球させる。サーブレシーブミスは失点としない。
4 6対6のパスゲーム オーバーパス・アンダーパスを使い必ず3回で返球させる。
5 固定セッター(セッターはローテーションなしを置いたゲーム) オーバータイムのルールをなくす。
6 8対8のパスゲーム サーブコントロールゲーム サーブの威力をコントロール サーブレシーブミスは失点としない。
7 的当てサーブスパイク競争 スキルテストの班対抗戦
8 3対3の3段攻撃ゲーム バトミントンコートを使用 3段階攻撃以外は認めない 3人が必ずボールにさわる
9 スパイク2ポイントゲーム スパイクが決まったら2点
10 正式なルールによるゲーム(6人制バレーボール) ネットは2m15cmとする

2.指導過程 11/14
学習内容 学習活動 時間 指導上の留意点○評価
1準備運動

2集合・整列あいさつ

3本時の内容確認

4リーダー会議

5スパイク2ポイント制のゲーム

 

6班会議ゲームの反省

7基本的技能 オーバーハンドパス アンダーハンドパス レシーブ

本時の学習内容ゲームの内容ルールを確認する

ルールの確認とゲームの準備、審判の確認をする

ルール 6人制のルールで実施する得点は9人制としスパイクが決定した場合には2点を与える。又ブロックが決まった場合も2点とする

・ネット2M15とする。

・セッターのみ固定としその他の選手はローテーションを行う。

・本時のゲームの反省をさせる。

・グループ毎に基本的技能の練習をする。

・リーダーを中心に基本的技能の練習をする。

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・リーダーと本時のゲームのルール の確認役割分担の確認をする。

○自主的にゲームが運営できるか。

・ゲーム中の声の重要性を理解させる。

・3段攻撃のリズムがチームで覚えられるようにする。

・ハンドリングはあまくする。

○3段攻撃が積極的に行われたか。

○基本的技能の技術は向上したか。

8整理運動

9反省

10次時の予告

・グループ毎に本時のゲームの反省をする 5 ・反省は技能だけにとどまらず態度や審判について反省させる。

 (2)検証と考察

1.検証の観点
ア.段階的なゲームの場の設定が適切であったか。
イ.ルールや道具の工夫がゲームの


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