福島県教育センター所報ふくしま No.96(H02/1990.8) -030/038page
・ここでは、一組の平行線に交わる2つの直線を引いてかくことと、指示された大きさの台形を方眼ノートを使ってかくことを行なう。
(2)思考過程を明らかにしたノート作り。左図のように必要にして十分な条件を満たし子どもの思考過程の見えるノートにすること。
(3)つまずき
・三角定規を用いて平行線をかけない。分度器を用いて必要な角度がとれなかったり、作図の順番が分からないこと。
3.計画・・・(略)
4.概要と考察
(1)研究の経過
1.検証までの準備・・・(略)
2.検証授業計画
ア.単元名 四角形
イ.指導計画 (本時8/14時)
ウ.本時のねらい
台形の定義を理解し、平行な2本の直線や方眼紙を使って台形を作図することができるようにする。
エ.指導過程
(2)検証と考察
1.検証の観点・・・(略)
2.授業の考察
ア.課題把握の段階では、長方形や正方形の違いを辺の長さの違いに着目し、似ている点を平行、垂直、4つの角が直角であるという構成要素や位置関係に目を向けていた。
イ.見通しをもつ段階では、ほとんどの児童が学習プリントに三角定規をあて、二直線の幅を調べたり、平行関係をとらえようと試行錯誤していた。
ウ.解決の段階での指示された大きさの台形の作図では、1時間目ということで大分低抗があったので、条件の角度を解いて自由に作らせた。
エ.発展の段階では、台形の弁別、定義の理解がよく、台形の作図題においては、番号をつけながら必要にして十分な条件でかいていた児童が69%ほどいた。