福島県教育センター所報ふくしま No.96(H02/1990.8) -031/038page
3 .事前、事後、把持テストの結果
5. 結果の考察
ア. 事前、事後、把持テストの結果
5. 反省と今後の課題
・ 小問1の「角を測る」の有効度指数綱(−)になったのは、手だてのまずさのためではなく、やさしすぎての不注意 に よるものと思われる。
・ 作図題である問9〜11は授業で順序だてた思考で作図していたものが平行、垂直に関する既習事項を十分に生かしきることができなかったために、有効度指数を低くしている。
イ. 算数の学習に対する意識調査
・ 6月当初にくらべ、約半数の児童が、算数が好きと言えるまでになった。これも学習の場を理科室に移したり、グループ学習におけるマンツーマンの学習の結果と思う。
・ またウ(丸囲み)“教えられるようになった”が前回に比して3倍にも伸び、発表にも自信がもてるようになったのも、過程の見えるノート作りを心がけさせたためと考える。
(3)結論
1. ノートに自分の考えを書かせることが、児童を授業に集中させることになり、指導の面からもつまづきに対して早く手だてをうつことができた。
2. 基礎的な図形概念を確実に身につけさせるために、操作活動に重点をおいて指導してきたので、理解の定着が図られた。
3. 学習プリントによって段階的に学習にとりくませたことは、学習の仕方が身につき、しかも思考過程が残り、意欲の向上にっながった。
1. 図形を考察したり、かいたりする時の観点として、辺や角があることを常に認識させる。
2. 操作活動にあたっては、教具の正しい使い方を身につけさせる。
3. 個人差をより的確に把握し、ひ.とりひとりに応じた補充の場をいかに確保するか研究を進めていきたい。