福島県教育センター所報ふくしま No.97(H02/1990.11) -003/038page
プによって先生は自分の学校でアドバイスや援助が受けられること。
などでありましたが共通することは、先生方が活動的で探究的な学習をすると同時に、他教師への援助者であることではないかと思われます。いま教師の資質向上が強く要請されている時、教育センターの役割や援助的指導活動に大きな期待を寄せております。
福島県中学校長会長 新村 邦吉
教育センター創立20周年おめでとうございます。
祝いのことばとともにこの間のご精進と業績に対して改めてお礼と敬意を表します。顧みますとこの20年間、科学技術の著しい進歩と社会の急速な変化の中で、学校教育への期待と関心が高まり、それに対応する種々の教育制度の見直しや、教育内容・方法の改善が図られて参りました。
この間、教育センターが教育行政と学校現場との接点にあって、教育研修・研究の機関として担ってきた実践的な役割は計り知れないものがあると考えます。
「学校経営の改善」 「学習指導法の改善」 「生徒指導の充実策」 「教育相談」 「教育研究法」など学校現場の実践に直結する研修・研究を時宜に応じて進めてこられました。
また一方で、個々の教職員の教職歴に応じた研修体系により、深い専門性とすぐれた指導技術の研修を実施し、県内教職員すべての資質の向上に果たしてきた成果も大なるものがあると考えます。
本県教育の充実発展に果たしてきた教育センターの役割を振り返り、歴代所長さんをはじめ所員皆さんのご努力に感謝を申しあげ、教育センターのご発展を祈ります。
福島県高等学校長協会長 早川 俊一
福島県教育センターが創立20周年を迎えられたことを心からお喜び申し上げます。
福島県教育センターは、創立以来今日に至るまで、急激に変化する時代の中で、事業内容はもちろん、職員組織、施設々備等に、時宜に応じた改善を加え、教員の研修はじめ、諸種の調査研究資料の作成収集等に成果を上げ、本県初等中等教育の向上発展に大きく貢献されました。
近年の科学技術の著しい進歩は、初等中等教育における基礎学習の定着に負うところが多く、特に、知的分野の陶治は、長期にわたる根気強い指導が必要であり、その任にあたる教員の使命は重大であります。
しかしながら、日常の教育実践は多岐にわたり、絶えず変化する生徒の諸相に対し、的確に対応する原理原則を見出すことが、ともすれば困難になります。このような状況下で、教育センターが進める諸事業は教育活動の各分野において効果的な指針、あるいは助言となり、各教科の学習や特別活動の指導に大いに役立ってきました。
今後とも、情報化、国際化、高齢化に向って激しく変化する社会にあって、福島県教育の現状を客観的に分析把握するとともに有効適切な将来の展望を示し、本県教育の一層の発展に寄与されることを祈念して祝辞といたします。