福島県教育センター所報ふくしま No.97(H02/1990.11) -019/038page
ュータ利用のCAIのソフト自作に力を入れ、好評を得ています。
サービス業務としましては、教育関係の参考資料・図書の紹介をコンピュータ検索によって各先生方の二一ズに対応しており、教育研究相談と併せて年々利用・相談数が増加しています。この面でも教育センターは大きな役割を果たしています。
司会 次に、学習指導部お願いします。
佐藤 3点について申し上げます。
一つは、高橋先生が述べられました研修体系についてですが、初任研の導入により研修体系の見直しがなされ、2年目にあたります。
教育センターの研修は「福島県教職員現職教育計画」に基づいて運営しておりますが、教育諸改革の動向を踏まえ、社会の変化や時代の進展に対応した学校教育が推進されるよう、言葉を変えれば「教育現場で生きて役に立つ研修」に心がけています。
教育センターでは各研修が教科に重点を置いた運営になってますので、「望ましい授業展開」がなされるよう、児童・生徒が興味をもって、楽しく学習活動に取り組めるよう一人一人の児童・生徒に応じた「わかりやすい授業」をめざして、各教科ごとに「学習指導案の作成」 「教材研究の進め方」等を講義・演習・研究協議を通して実施しているところです。
二つめは、プロジェクト研究ですが、新学習指導要領の趣旨に沿い、「基礎・基本の定着と個性の伸長に関する研究」に取り組んでます。具体的には、本年度は小学校算数科と道徳について、それぞれ鎌田小学校、藤田小学校に協力をお願いして実践しています。
最後になりますが、サービス業務については、研修機会の拡充と研究の充実がいわれておりますので、学校をはじめとして各教育機関からの講師依頼があります。所長のはからいで、本務に支障のないかぎり講師として派遣し、要請に応じています。
司会 科学技術教育部お願いします。
礒部 福島県の重点施策である「教育内容・方法の改善」に取り組んでいます。「教育課程の改善」 「児童・生徒の学力向上」 「変化に対応した教育の充実」 「情報化対応の教育の拡充」等を受けまして、部としては情報化対応と新しい教育課程に対応することを中心に研修を進めています。研修者の反省記録の中に「すぐに授業に使える教材はないか。」 「興味を引く実験・観察の方法はないか。」 「身近な自然の教材化ができないか。」という二一ズがあります。理科では、実験・観察の重視という立場から「野外巡検」を今年から実施しています。本田先生のお話にあった「理科移動講座」