福島県教育センター所報ふくしま No.97(H02/1990.11) -031/038page
導入が進む中、ますます本講座の重要性が高まっています。
2. 研究について学校経営部のスタッフ7名によってプロジェクトを構成しています。定期的に行われるプロジェクト研究の際には、いろいろな角度から、鋭い意見が交わされ、熱の入った実のある討議が展開されてます。
本年度より、スタッフの半数が入れ替わると同時に、新主題「個を生かす学年・学級経営に関する研究」としてスタートしました。この研究は、「個」重視の立場から児童・生徒一人一人の個が生きる学年・学級経営の充実策を追求しています。
第1年次の本年度は、そのための理論研究と実態調査を実施しています。
3. 奉仕について教育図書、教育資料合わせて約6万冊を開架方式により閲覧及び貸し出し等に対応しています。コンピュータによる「検索」を行い、スピーディな対応を心がけています。また、教育研究の進め方、教育研究での援助指導のための資料作成等についてのお手伝いをしています。
「教育活動の活性化を支える」
学習指導部
教育センターの学習指導部には部長以下14名の所員がおり、それぞれ教科並びに道徳、特別活動に関する学習指導の研究に携わっています。これらの研究は、当センター内外における研修講座や研究相談のお手伝いとともに、教育に関する情報や資料の提供等のために欠くことができません。
また、当部は、組織的な業務として当センター所管の研修事業の運営や調整についても任されており、研修班を中心に推進しています。一方、「基礎・基本の定着と個性の伸長」に関するプロジェクト研究は、研究班を中心に推進しています。この二つの班の業務は、学習指導部の両輪で当センターでも重要な役割を担っています。
当センターの研修事業は、平成元年度から新しい研修体系に沿って運営していますが、講座数も増え施設はフル稼動の状態です。本年度も、福島県教育委員会の福島県公立学校「教職員現職教育計画」に基づき、教育センター研修として位置づけられた基本研修と専門研修を実施しています。
当センターにおける基本研修には、初任者研修、新採用教員研修(高等学校)、経験者研修(5年経験者対象)、経験者研修II(10年経験者対象)があり、いずれも悉皆研修として実施しています。これらの内容は、講話、講義、演習、実習、研究協義等によって研修者の二一ズに応えられるようカリキュラムが組まれています。