福島県教育センター所報ふくしま No.99(H03/1991.6) -008/038page
験的な探究学習を通して基礎・基本の十分な理解定着を図る。
(3) 児童が創造性を発揮し、問題意識をもって主体的に取り組み、一貫した科学の方法を習得して自己教育力 を高める。
6.指導法改善の具体策
(1) 身近な素材を用いた自作教材の開発
1. 身近な素材の意外な活用を図り、親近感や興味関心をもって、児童一人一人が意欲的に授業や観察実験に取り組める。
2. 安価で多量に製作でき、学習の個別化・個性化を図れる。また、それを通して体験的に基礎・基本の理解定着を図れる。
3. つくりと使用法が簡単で、誰でも使用でき、個性的な創造性を発揮できる。
4. 授業の能率化・効率化を図り、一貫した自然の探究ができ、これから児童一人一人の自己教育力を高められる。
(2) 自己教材を活用した指導法の改善
1. 教師が演示実験行いながら、簡単につくりと使用法を知らせる。
2. その後は、児童が教材を製作し、それらを使って自由に、創意工夫をしながら、主体的に観察実験を進める。
3. 実験結果を板書したり、発表したりし、全体で検討しながら考察し、法則化やまとめを行い、本時の問題を解決する。
4. 授業反省等を行い、創意工夫したこと、実験の進め方、学び方などの反省を記録して、内発的に自己教育力を高める。