福島県教育センター所報ふくしま No.99(H03/1991.6) -023/038page

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生徒指導・教育相談実践講座


あなたもカウンセラー


教育相談部   斉 藤 洋 一・鈴 木 喜三郎

 今年度は、4回にわたって「開発的な指導援助」について取り上げます。
1回目は、学級において所属感を味わわせ、何事にも意欲的に取り組めるようにするには、担任としてどのように指導援助したら良いかを考えてみましょう。
99号 所属感を高めるための指導援助
100号 自己理解を深めるための指導援助
101号 自尊感情を高めるための指導援助
102号 将来への向上心を高めるための指導援助

所属感を高めるための指導援助


 教育相談部では、昨年度からの研究で、開発的な指導援助を、人間的な触れ合いを基盤に、児童生徒が自己理解を図り、自ら向上を求め、将来の見通しを意識しながら自己実現に向かって自発的に進んでいくことができるよう指導援助することであるととらえました。その指導援助の要点として、健康、安全、所属と愛情、自己理解、自尊、将来への向上の6つを上げました。
 今年度の「あなたはカウンセラー」ではこの中の「所属と愛情」「自己理解」「自尊」「将来への向上」の4つを取り上げ、その指導援助の在り方を探ることにしました。
 今回は「所属と愛情」について、「所属感を高める指導援助の在り方」という観点からまとめてみました。

 仲間が欲しい、友達が欲しい、自分を分かってほしい等の所属感、自己存在感は、集団の中における個人の欲求であり、この指導援助には集団内の相互関係の中で受容され認められることによって得られるものであると考えられます。
 そこで、子供たちが「集団からの認め」についてどのように意識しているかを調べてみました。(昨年度 研究紀要より)

[児童生徒] 学級の人たちは、あなたががんばったときは、共に喜んだり認めたりしてくれますか。


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