福島県教育センター所報ふくしま No.99(H03/1991.6) -030/038page
研修者研修報告
校内研修をより活発にするための組織・運営の改善
相馬市立向陽中学校教頭 佐 藤 茂 夫
1. 研究の趣旨
今年度から新学習指導要領への移行が行われ「基礎的・基本的事項の定着」が強調されている。
そこで、本年度から「基礎学力の充実に向けて」生徒に「確かな学力」を身に付けさせるため各教科でどのように対処するかに取り組むことにした。
前年度の教科学習に関する反省で生徒の実態は下記の通りである。
・受け身的な学習の生徒がみられる。
・学力差が大きい。(以下略)
教師側の反省として
・前年は道徳の研究のため、学部会中心の研修で、教科部会の研修が不活発であった。(以下略)
また、中学校における教科指導充実のためには、教科部会を中心とした研究の充実が必要である。
以上のことから、研究課題を焦点化し十分共通理解を図り、教師各自が課題意識を持ち、日々の実践を通して研究が重ねられるよう組織を改善し、運営面での活性化を図るため、この主題を設定した。
2. 研究の見通し
研修計画の共通理解を図り、教師各自の課題としてとらえ、機能的な組織と運営の改善に努めれば、日々の授業実践に根ざした充実した研修になるであろう。
3. 研究の方法と対象 (省略)
4. 研究内容と推進計画 (省略)
5. 研究の概要と考察
(1) 研究の概要
1(囲み文字) 研修計画の概要
教師各自が研修のねらいを的確に把握することが見通しを持ち意欲的に取り組む基盤となる3点について指導した。
ア 学校の重点目標と研修課題との関連を明らかにする。
イ 推進計画を計画期・実践検証期・まとめ期の3段階に設定し、各段階ごとに月、週へと下す。
ウ 研修課題を十分話し合い共通の課題とする。