福島県教育センター所報ふくしま No.99(H03/1991.6) -032/038page

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を行うので、組織が刺激し合っている。
また、理論研究部・調査部・授業研究部が学年会と直結したので、学年での話し合いが深まっている。
ウ 運営について
(ア) 研究推進委員会.....毎週開催のため、小刻みな推進をするのに大変有効であった。
(イ) 教科部会.....中学校の特性で部活動とのかかわりで放課後開催に問題があったが、空き時間利用での開催が多くできた。
(ウ) 研修会.....研修主任を中心として、スタッフで要項作りから運営について細部にわたり検討され事前提示されるので短時間に内容のある話し合いがなされた。
(エ)記録の集積.....各部会記録のコピーの提出による集中管理で、いつでも誰れでも活用できる利点がある。ただ、膨大な資料となるので、格納方法については今後の課題である。
(オ) 教師の変容

教育部会研究推進への取り組み状況は 12月 
意欲的に取り組んだ 45% 
まわりの影響を受け取り組んだ 31% 
どちらともいえない 24% 
意欲がわかない 0% 

 教科指導に関する研修であり全教師が同一方向を向きやすかった。各年代層がそれぞれのポジションで役割を果たすようになった。若手教師へアドバイスする年長教師が増えた。また、最新の教育機器に関しては、若手教師が指導的立場で研修を進めるようになった。

(2) 考 察
1. 研修計画の共通理解について
 教務主任・研修主任がリードし話し合いが進められ、月、週の計画があるので見通しを持って集中的な会議・研修会がすすめられた。
2. 組織について
 各部のリーダーが意欲的に動く姿勢が見られ教科部会、学年会等での話し合いも焦点化され活気が見られた。
3. 運営について
 推進委員会が小刻みに確認して進め、研修会、各部会等が定期的に開催できるように位置づけられたので取り組みに変化が見られた。
 研究授業の取り組みで、年長教師が進んで授業を提供する姿が見られた。

6. 今後の問題点
 研究推進について、各年代層別によって意識の差がある。これをリードするリーダーの育成が必要である。また、ワープロ、パソコンの活用について、今後の課題として研修を進める必要を感じている。


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