福島県教育センター所報ふくしま No.101(H03/1991.11) -012/038page
2. 生徒に、主体的に課題を選択させ、自主的に追及させることにより、学ぶことの楽しさを味わわせ、数学に対する興味・関心の高揚を図る。
3. コンピュータの利用によって、情報を主体的に活用する力を養う。
5.まとめと今後の課題
平成2年度は,基礎研究の段階であった。
ワープロソフトでデータベースの作成を行い,課題を設定し,「課題学習」の授業を設計した。1年次は,次のようなことが分かった。
(1) データベースの活用では,自作,他作を問わず,既存のものを利用していくことも有効である。学習内容の目標分析,データ画面の設計,図形の作成,文書への組み込み等で,データベースの作成には,多くの時間がかかった。
(2) 操作が容易で,より細かな条件によって検索できるソフトの開発・発掘が必要である。身近なワープロソフトを利用してデータベースを作成したが,手軽に作成できる反面,データベ一スソフトとしては処理速度が遅く,検索能力も十分でない。
検索機能は全ファイル検索で,画面の文書中に該当の文字列があれば,それを含むファイルを全て検索するという単純なものである。
(3) コンピュータのデータベース的な活用に関する研究と各種ソフトの製作が必要である。2年次は,いくつかのソフトをまとめ,メニューによって必要なソフトを選択できるような「ソフトのデータベース」を製作したい。