福島県教育センター所報ふくしま No.104(H04/1992.8) -006/038page
表1 生活科暦 (1年)
(2)児童の輿味・関心,生活習慣や生活技能に関する実態調査について
生活科は,具体的な活動や体験を通して児童が自ら学び,生きる力を身に付けることを目指している。教師の役割は,児童を主役にして児童の主体的な活動を援助するところにある。したがって,一人一人の児童理解が,特に大切になる。
例えば児童がどんなことに興味や関心を持っているか,どんな遊びをしているか,どんな生活をしているかなど,児童の生活習憤や生活技能の程度を十分に把握した上で,児童が最も興味や関心を示す素材を取り上げ,創意工夫をこらした学習活動の場を構成することが大切である。
1.全体的な理解のために
生活科の内容選択の10の「具体的な視点」に照らして,26項目のアンケート調査を実施した。その結果は,次の通りである。
このことから,児童は生き物の飼育や植物の栽培に興味を持っているといえる。しかし,木の葉や木の実で遊んだり,何かを作ったりした経験は少ない。特に,男子の