福島県教育センター所報ふくしま No.104(H04/1992.8) -009/038page
の項目として取り上げるものを分類した。
2. 個票の作成
次のような一人一人の個票を作成し項目別定着状況を把握した。
この個票をもとに,生徒一人一人の項目別意識調査と4頷域への興味を考慮しながら,コースを設定し,生徒用「チアアップカード」と名づけたカードを配布した。また,生徒全員の毎時間のコースが把握できるように教師用のクラス一覧表も作成した。次の表はコース決定までの手順例である。どのコースを何時間目に行うか決定する方法は,その項目を学習する生徒の数に応じて考えた。例えば,人称代名詞を学習する生徒は17名いたが,これらの17名を同じ日に行わせれば,教師の教材準備の負担は少なくてすむ。このような配慮をしながら一人一人のコースの決定を行った。学習項目は1学年から学習時期を追って,あるいは,理解が比較的容易な事項等を考慮して教師用個票に並べてあるので,W子の行う4項目の中で項目番号の上のもの(ごく基本的なもの)と本人の落ち込みが特に目だつもの2つを選んで5時間目の再確認のためのコースを設定した。なお,W子は,4領域の中で「読むこと」の学習が好きと答えている(意識調査から)ので,6時間目は[Reading]のコースを設定した。このような手順で,W子のチアアップカードは下記のようになった。
3. コースプリントの作成
生徒は,チアアップカードに書かれたコ