福島県教育センター所報ふくしま No.104(H04/1992.8) -010/038page
ースにしたがって,学習項目別に印刷されたコースプリントを使って毎時間10分ずつのコース学習を進めた。コースプリントは,各項目の説明と問題で構成されており,10分で答えられる量になっている。なお,コースプリントの説明はできるだけ図式化して,理解しやすいように配慮した。
4. 質問カード
コース学習は完全に個別学習になるが,生徒が質問をしやすいように質問カードを使用した。表裏が赤と白になっており,質問がある場合は机上に赤の面を出しておくと教師が手伝いに行くという形にした。簡単なカードではあるが,カードを使って質問する生徒は回を重ねるごとに多くなり,特に,消極的な生徒にとって有効であったようである。
5. 4領域別コース学習
意識調査の結果を基に生徒の学力に関係なく,生徒が興味を持っている4領域ごとのグループに分けて,学習を進めた。ただしSpeakingのグループではペアでの会話練習等も行えるので,複数回答をした生徒を利用し,偶数人数になるように配慮しておくことも必要である。今回は,AETが作成したテープを全員で聞き,そこからグループ学習をスタートさせた。
4.結果と分析
1.事後の到達度別評価テストの結果
事後テストは,事前テストと問題が異なるため,単純に数字のみでの比較は問題があるが,テストの内容はややレベルアップし,問題数は減らした。表(1)のコース学習として一人一人が行った項目にっいては,着実に定着度を増したと言えるだろう。
表(1)
上 昇 項 目 教 下 降 項 目 数 104 4
表(2)
全体の上昇項目数 全体の下降項目数 463 204