福島県教育センター所報ふくしま No.104(H04/1992.8) -014/038page
日常生活における強い不満感や情緒不安があるものと思われる。
適応性診断検査 <表 4> 2. 「学級雰囲気調査」の結果,S男自身は,「楽しい学級」と認めてはいるが,級友に対しては「とても冷たい」と感じており,情緒的に不安定感が見られる。
3. Y-G性格検査」の結果,因子別性格検査ではAgとRが高い得点を示し,衝動的で,攻撃的であることが分かる。
4. 「エゴグラム」チェックリスト<表5> ではNPが低く,思いやりや共感することに欠けている。また,FCの自由性カ高い。
以上のことからS男の問題を次のようにとらえた。
エゴグラム・チェックリスト <表 5> ○所属意欲が弱いために,情のままの言語が多い。
○自己中心性が強く,協調性,Nについて規範性が身についていない。
○わがままなために,仲間から敬遠されている。
(2) 指導援助の見通し <表 6>
(3) 班別係活動
本研究では,新聞発行・伊達方面オリエンテーリング・グループ面接・係活動・班会議などの実践を積み重ねてきたが,この中から班別係活動の一部について述べる。
1. 「朝の会」の司会の様子からプログラムによって司会進行時間は10分間。
自ら選んだ班代表の係であるため,日々自信を持って,進めている。
時間のない場合「黒板に書いて下さい」など,自分の考えで,指示する。1. 出席確認
2. 今日のお話
3. 係からの連絡
4. 今日のニュース
5. 先生の話
6. 朝の歌