福島県教育センター所報ふくしま No.104(H04/1992.8) -016/038page

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各 部 だ よ り

学 習 指 導 部

 平成元年に告示された学習指導要領が,いよいよ本年4月より小学校で全面実施されました。当教育センターでは,教員の資質の向上を目指した研修として,基本研修,専門研修ともに学校現場で「生かされて役に立つ」有用な講座内容を編成し実践しています。
 学習指導部は,部長,係長以下14名のスタッフで,研修班と研究班から成っています。
 当教育センターが主管する研修事業全般に関する業務は,学習指導部が中心になって行っていますが,それを受け持つのが研修班です。前年度の9月から周到に準備して,業務計画を策定し,迅速に,そして何よりも大切なことである正確に,業務を一っ一つ処理しています。約90にものぼる各種の講座は5月下旬より2月いっぱいまで実施されますが,それらにかかわる講座要項の発送など諸準備で年中日程表に追われて作業している状態です。
 研究班は,昨年まで5か年にわたり実践してきたプロジェクト研究を更に発展させ,本年度より「一人一人の個性を生かす評価の在り方」という新しい主題について文献研究とともに,大学教授等専門家から直接指導していただき,研究理論の構築を目指しています。プロジェクト研究は,小学校における学習指導要領の全面実施に伴い,その趣旨を踏まえた新しい学力観に立って早急に推進しなければならないため,第1年次から研究協力校に依頼し,検証授業を通した実践研究も並行して行っています。
 また,全員自分の講座運営に万全の態勢で臨めるよう,研修班や研究班の業務が空いた時間を有効に活用して講座資料の作成など事前の準備に励んでいます。何よりも講座内容の一層の精選と質的向上を図るため,文献研究や各種の実践研究資料等の分析を通し,研修者の皆さんが「研修に参加してよかった」と思われる講座運営ができるよう努力しています。

 研修講座の写真

 特に,基本研修に位置づけた「生活講座」と国際理解教育の一端を担うための専門研修「オーラル・コミュニケーション講座」については,研修者の皆さんの期待に応えられるよう,担当者は更に研さんを積み内容の工夫と充実に努めています。


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