福島県教育センター所報ふくしま No.105(H04/1992.11) -005/038page

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所員個人研究
(小学校 特別活動)

学級活動における弾力的な指導の工夫

 学習指導部  高 根 勇 次


I はじめに

 特別活動については,学校や児童の実態に応じて弾力的に指導が行われるようにする観点から今回の改善が行われた。
特に学級活動については,学級会活動と学級指導とが統合されて新設されたのであるが,これまでは,ともすると学級会活動は児童による自発的,自治的な実践活動を特質とする教育活動であり,それに対して学級指導は,児童が日常生活を営む上に必要な様々な行動の仕方を,主として学級担任の教師が,意図的,計画的に指導する教育活動として,両者の特質を明確に分けて指導してきた経緯がある。しかし,学級会活動も学級指導も,ともに学級担任の教師が中心になって指導する教育活動であるから,今後は,学校としての指導計画に基づき,児童の実態に応じて弾力的に指導することが期待されているのである。
そこで,本研究では,学級活動の弾力的な指導の在り方について,実践を通して追究しようとしたものである。

II 学級活動の活動内容と指導方法

 学習指導要領では,学級活動の活動内容と指導方法を次のように示している。

【学級活動の活動内容】
(1)学級や学校の生活の充実と向上に関すること。
 学級や学校における生活上の諸問題の解決、学級内の仕事の分担処理など

(2)日常の生活や学習への適応及び健康や安全に関すること。
 不安や悩みの解消、基本的な生活習憤の形成、望ましい人間関係の育成、意欲的な学習態度の形成、学校図書館の利用や情報の適切な活用、健康で安全な生活態度の形成、学校給食など

【学級活動の指導方針】
(ア)教師が中心になって指導する
(イ)児童による自主的な活動を中心として行う
(ウ)教師の指導と児童の自主的な活動を組み合わせて行う

 学級活動の指導については,学校としての指導計画の下に,学級の実態や児童の発達段階等を考慮して,指導する内容に応じて効果的な方法を工夫し,適切に指導する


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