福島県教育センター所報ふくしま No.105(H04/1992.11) -034/038page

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研修者研究報告
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教師と保護者の連携による地域に根ざした学校づくり

−方部PTA活動の活性化を通して−

 福島県立湯本高等学校教頭
(前)福島県立安達高等学校教頭 

御代田 公男


1.研究の趣旨

 本校は,現在,重大な岐路に立っている。安達管内の中学卒業生は,福島地区と郡山地区の高校に進学するため流出し,本校への入学者は,かつての「安達」への入学者と質的に変わってきている。
 本校の問題点は,次のとおりである。

(1)進学率が年々低下してきている。
(2)中途退学者も発生している。
(3)部活動も概して停滞している。

 このような状況を踏まえ,教職員集団が共通認識に立ち,一体となって「新生安達」「再生安達」を目指し,次のようなことがらを掲げ取り組んできた。

(1)基本的生活習慣の確立
(2)推薦入学制の導入と推薦枠の拡大
(3)特色ある学級編成
(4)習熟度別学習の導入
(5)教科書持ち帰り運動の推進
(6)部活動の隆盛化

 しかし,本校に入学してくる生徒の個性と能力を伸ばし,豊かな人間性の開花を保障し,本校教育目標の達成を図るには,一人学校の努力だけでは実現できるものではない。保護者の期待と地域社会の支援に応えるためには,「保護者と本校教師集団」が協同して教育の事業に当たらなければならないと考える。
 この協同事業の推進は,本校教育の在り方を,安達管内の地域住民との人間関係を,より強固で豊かなものとし,人と郷土の自然文化との結びつきを強める機会と思われる。
 しかしながら,本校には,地域の保護者及び住民との結びつきを深めるための方部PTAが,組織化されていないという現況にある。
 このことから,「方部PTA活性化にどう取り組むか」の研究実践を行うことにより,地域に根ざした学校づくりが可能になるとの認識に立ち,本主題を設定した。

2.研究の見通し

 方部PTAの組織づくりを行い,教師と保護者が一体となって,方部PTAの活性化に努めれば,教育目標の具現化が図られ,地域社会に貢献できる学校となるであろう。

3.研究の方法と対象

(1)研究の方法(略)
(2)研究の対象(教職員・PTA92名)

4.研究の内容と推進計画(略)

5.研究の概要と考察

(1)校内研究組織
 平成3年5月総務委員会開催,PTA主催による学校開放講座,PTA方部会等について協議,PTA方部会を早急に組織化し明文化すべきであるとの意向に


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