福島県教育センター所報ふくしま No.107(H05/1993.6) -018/038page
研修者の感想
教育研究法講座を受講して
磐梯町立磐梯第一小学校教諭 齋藤 泰文
本講座を受講して私が得たものは,次のようなことです。
1. 自分なりに取り組んできた道徳教育についての考え方を見つめ直し,まとめる機会ができました。
2. 講座担当の先生方のこまやかなご指導をいただいたこと。噂に違わぬ厳しい研修を何とか乗り越え,充実した1年間を過ごすことができました。
3. 同じようにセンターでの研修をしている先生方のすばらしい研究実践を,同じ受講生として聴く機会を得られたこと。また,中・高校の先生方に講義の合間に伺った話も示唆に富み,忘れられないものでした。
4. 自己の教員としてのライフ・サイクルを見直すことができたということ。提出物が重なり,計画の大切さ,時間を生み出す工夫なども学ぶことができました。
この受講経験によって学んだことは,一生の宝となると思われます。もちろん,指導の先生方が温かく励まし,丁寧にご指導くださったことによるものですが,講座担当のO先生には,研究テーマ以外にも様々な示唆に富む実践のヒントとなるお話をいただき,大変感謝しております。「研究は手法や体裁ではなく,眼前の子どもの幸せのためにある」という講座で学んだことを忘れずに・・・・・。
学校カウンセラー(上級)講座を受講して
石川町立石川中学校教諭 藤島 尚子
初級から上級まで延べ4年間にわたって受講した学校カウンセラー講座を,今年の1月に終了し,充実した多くの時間と共に「変革した自分」を得ることができたと実感している。同時に,「再びこの講座で学ぶことはもうない」という,一まつの寂しさを感じてもいる。
カウンセラー上級講座は,最後に事例研究の発表を控え,心理的負担も大きかったのは確かである。研究対象生徒とのかかわり方にしても,事例研究報告書の作成にしても,こんなやり方でいいのかと,試行錯誤の連読であった。しかし,相談部の先生方の懇切丁寧な指導のもと,軌道修正しつつつ,対象生徒と歩んだ半年間は充実していたし,最終的に,本人にとって良い結果が出せたことは,研修の成果といえる。また,上級講座では,ロールプレイングの研究では日本屈指の増野先生をはじめ,一流の講師陣の指導を直接受ける機会に恵まれ,講義内容のすぱらしさのみならず,先生方の人となりにも触れることができたのも,得がたい体験であった。今後は,この研修の成果を,より多くの生徒たちに還元していきたいと思う。
最後に,共に励まし合った10期生の仲間と,常に適切かつ親身な御指導をいただいたセンターの先生方に深く感謝したい。