福島県教育センター所報ふくしま No.107(H05/1993.6) -025/038page
多動傾向(LD)から集団不適応に陥った児童の事例 1.はじめに
この事例は,多動傾向(LD)から集団不適応に陥った小学校3年生男子A男に対して,担任が教育センターとの連携を図りながら指導援助した結果,集団に適応できるようになったものです。
2.問題の概要
担任からの電話相談とその後の本人,母親,担任との面接相談から
3.診 断
日常行動において,多動傾向,注意集中困難,手先の不器用さなどが目立ったことからLD傾向があると考え,教育相談部嘱託の医師に診察をお願いした。結果は,LDと診断された。LDであることから多動傾向,注意集中困難がみられ,それが原因となってA男は級友から疎外され,孤立した感じを持っているものと考えられる。