福島県教育センター所報ふくしま No.107(H05/1993.6) -032/038page
4.研究の実践と考察
(1) 単元名「米の輸入自由化を考える」
(2) 単元の目標(略)
(3) 指導計画
(4) 検証授業(3/5)
1. 本時のねらい
米の市場開放について班ごとに意見を交換し,それをまとめて発表させるとともに,いろいろな情報を総合して自分の考えを検討させる。また,さらに自分の意見を確立するために調べる必要のあることがらについても確認させる。
2. 本時のポイント
ただ賛成・反対というのではなく,資料及び聞き取り調査などから客観的な事実を得ることで,米の市場開放という事象を多面的にとらえ判断させる。
3. 本時の展開
(5) 検証授業の実際と考察
1.検証の観点
○資料の収集と分析,聞き取り調査などによりテーマ学習への意欲をとらえる。
○話し合いや発表の場面を生かして,多面的に考えようとする態度をとらえる。
○事前・事後のアンケートの分析から,授業に対する意識がどのように変わったかをとらえる。
○新聞の作成を通して,社会的な男考力の高まりや表現力をとらえる。
2.指導の概要と考察
討論会 賛成・どちらでもない・反対の班に分かれ一人一人の考えを交換し合うととで,広い視野にたって考える力が育つてきた。授業ごとに考えが変容し,班の移動も見られた。(例・賛成5→10→12人)
インタビュー 地域に働く人の意見を聞くことで,立場の違いによっていろいろな考え方があることを理解できた。また,体験的な学習にもなった。