福島県教育センター所報ふくしま No.108(H05/1993.8) -014/038page
どんぐりをいっぱい拾ったこと,トンボを捕まえたこと,"私の木"が大きくなっていたことなどであった。
このほか,学校まで道案内したこと,コオロギやイナゴを手で捕まえたこと,かわいそうだからトンボを逃がしてあげたことなど,その子の思いや感じ方まで理解することができた。
3. 「できたぞカード」 3
採集してきた木の実や木の葉などの特徴を生かして,飾りや遊びに使うものを作る活動の後に,製作意欲や工夫の様子を知るために記入させた。
どんぐりごま,ミミズク,木の葉の絵,やじろべえ,木の葉飾りのドレス,木の実の動物の順に,「じまんしたり,しらせたいこと」の記述が多かった。また,どの児童もいっしょうけんめいに活動していた。M.Oは,しばらくの間,どんぐりごまややじろべえ作りに取り組んでいた。その後,すばらしいアイデアを思いっき,割り箸と画用紙,竹ひご,輸ゴムを使った「へびの逆上がり」(本人が名付けた)を作った。独創的で,すばらしい発想をほめるとともに,学級のみんなに紹介した。
4. 「できたぞカード」 4
作品を発表し合い,それを使って遊んだ後に,製作意欲の継続や発表の様子をとらえるために記入させた。
事前のアンケート調査においては,「木の実,木の葉や草花での遊び」が嫌いな児童が32中13人(男11人,女2人)いたが,カード中の「ちがうものもつくってみたいか」の結果では,4人(男2人,女2人)に減少している。特に,男子は顕著である。これは,単元の活動計画を児童の実態を踏まえながら,児童一人一人の興味関心を喚