福島県教育センター所報ふくしま No.108(H05/1993.8) -015/038page
起させ,生き生きと活動できるように工夫したことによると考えられる。
(2) 学習についての感想文について
単元の学習終了時に,『「秋となかよし」で勉強したことをおうちの人に教えよう』と働きかけ,感想文を書かせた。
それを見ると,「おもしろかった」「楽しかった」「うれしかった」など,直接的な表現をした児童は12名いた。木の実や木の葉さがし,飾りや遊びに使うものを作ったことに関する内容が多く,どの子も活動や体験に楽しく取り組んだことが分かった。以下は,感想文の例である。
(3) 教師の援助・評価カードについて
カードの中の「児童のようす」は,事前のアンケート結果や具体的な活動や体験における観察,児童の自己評価(「できたぞカード」)などをもとに,一人一人の児童について記入していった。
生活科においては,教師も児童といっしょに活動することが望まれる。そのため,児童の活動の様子は,学習終了時に記入することにし,3,4時間連続した活動だったので,できるだけ多くの児童を見取ることを心がけた。また,一人一人の児童のよさを生かし,伸ばすように援助するとともに,一人一人のちがいを大切にしたいと考えた。3. 研究のまとめ
児童一人一人の興味関心や学習意欲をとらえ,生き生きと活動し,自ら考えたり,表現したりできるよう支援するうえで,自己評価カードや教師の支援・評価カードは,効果があったと思われる。今後活動のねらいに応じ,さらに内容を工夫していきたい。