福島県教育センター所報ふくしま No.108(H05/1993.8) -016/038page

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新設・変更された講座の紹介

科学技術教育部 

  本年度新設された講座と内容が大きく変更された講座を紹介します。

(1) 新設講座「環境教育講座」

 環境問題は,21世紀に向けて人類が地球的な規模で解決をせまられている大きな問題の一つです。また,新学習指導要領においても環境教育の充実と発展の必要性が指摘されています。
 そのため,身近な地域の自然及び社会的事象を素材として環境問題について研修を行い,環境教育に関する指導力を高めることをねらいとして「環境教育講座」を新設しました。
 この講座は9月6日から3泊4日の日程で開催され,  ・環境教育の在り方  ・各教科での環境教育に対する取り組み方  ・野外における自然環境の測定法  ・環境教育の計画と実践等を内容として実施いたします。
 本年度は多くの研修希望者がありましたが,小学校教諭14名,中学校教諭11名,県立学校教諭8名の計33名の受講者で実施します。

(2) 新設試座「高等学校情報処理教育講座(C言語)」

 近年,システム,ユーティリティソフト等の開発やコンピュータ制御にC言語が適しているなどの理由から,産業界ではC言語によるプ回グラミングが行われ,多くの学校でもC言語プログラミングの指導計画を進めています。また,C言語を使用した教材ソフトを開発してみたいという希望もあります。これらの要望に対応したいと考え,当教育センターでは新たに本講座を開設しました。
 本年度は7月19日から3泊4日の日程で,多数の希望者の中から様々な教科担当の25名の受講者を対象に,C言語に関する墓本的なプログラミング等について研修を行いました。

(3) 変更講座「情報処理研修講座」

 県内の小・中学校にも多くのパソコンが導入されていますが,授業でパソコンの活用を図る場合,教材ソフトの開発及びそのライブラリー化と流通が重要です。そのため,本講座では教材ソフトを開発することを重視しています。
 これまで本講座は高校の教員のみを対象とした3週間の長期研修のものでしたが,これを小・中学校の先生方7名が新たに参加できるようにし,情報処理の技術力を高め,小・中・高校での実践的な教材ソフトの開発を目指して実施することにしました。
 なお,今後この講座で開発する教材ソフトを各学校でも手軽に活用できるようにライブラリー化等を検討しています。


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