福島県教育センター所報ふくしま No.108(H05/1993.8) -019/038page

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矢部 哲雄

 中学校道徳講座を受講して


 高田町立第二中学校教諭  矢部 哲雄


 私にとって教育センターの講座は楽しみにしている一つであります。昨年3日間の道徳講座を受講して,自分の勉強不足を痛感させられました。道徳というと安易に行事や教科に代えられたり,またどちらかといえば,教科指導より安易に考えられているようです。私自身,「今日は道徳がなくてよかった。」などと思っていた一人ですが,この講座を受講して,本当に道徳教育の大切さを痛感いたしました。東京学芸大の石川先生の講義は大変輿味があり,目標,内容など細かに分析・説明され,本当に目から鱗が落ちる思いでした。
 また,この3日間の講座を受講して,講義,演習もともに片苦しさがなく,楽しい雰囲気の中で行なわれ,特に演習においては他の先生方と協力してやることができ,よかったと思います。年間計画の見直しは本校においてもすぐに取り組まなければならない問題です。すばらしい資料を得ることができ,感謝いたしております。
 受講時間以外でも宿泊の同室の先生方といろいろな点で情報交換ができ,得るものが多く,すばらしい集いでした。
 最後にセンターの先生方の御指導に感謝申し上げるとともに,受講した内容をさらに研究し,これからの教育実践に生かすべく,努力する所存であります。



根本 晨

高等学校理科講座(生物)を受講して
 [感動する瞬間とは]


 県立安積第二高等学校教諭  根本 晨


 センター研修講座について相談したところ,「今年度から,やっと生物の講座が7月に開講するようになったのでフィールドワーク中心の研修ができる。」との話を伺い,よい機会と思い参加しました。
 講座は,高校理科教員14名参加のもと奥羽山系のブナ林の観察,猪苗代湖付近の湿原の調査などのフィールドワークでした。そして,栗城源一先生(奥羽大学)の「土壌動物の生態と観察」,松本貞男先生(相馬農業高校)の「水生昆虫の生態と観察」,センターの先生による「昆虫,植物の採取・分類と標本作成」の講義を受けました。自然科学を学び,現在生徒に教えている者にとって,直接自然を観察し自然から学ぶことがどんなに大切なことか痛感しました。その感動と喜びを伝える授業にするために,安全確保,進度の確保,時間的制約など多くの問題を解決し,フィールドに生徒を連れ出さなければならないと強く思いました。
 またこの講座では,教科を越えた環境教育が重視されている現状において,福島県の自然環境の調査方法や指導法についても研修することができました。
 教育センターのフィールド研修も,時期的な制約,事前準備などの問題がある中,実施していただき感謝いたします。


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