福島県教育センター所報ふくしま No.108(H05/1993.8) -032/038page
も再確認や検討の機会となった。
3. 日常の職員室
指導や実務の会話の際に,気軽に率先して参照し活用を図った。
(2) 学校努力目標の実践計画に対する具体的な取り組み
1. 共通理解を図る (7月)
教頭より具体的な説明を聞いた。その結果,理解が深まり問題点の指摘や学期末反省の必要性が話し合われた。
2. 改善の方針の作成 (8月)
1.努力目標の実践計画の改善の方針
(1) 実践計画の具体化,明確化をし,教育活動に密着させる。
(2) 実施内容ごとに担当者とその主従を明確化する。
(3) 実施時期を明確化し,偏らないよう調整する。
2.評価・反省・改善策の欄を設定し,P−D−Sサイクルが積み重ねられすようにする。
○ 評価欄はABCの3段階別記入とし客観化を図る。
3. 改善案作成のための組織の工夫
これまで修正の際は,教頭が各係主任と個々に話し合って進めた。今回は関係する係主任が集まって検討し,連携を図って指導できるように,関係係主任会を設定して改善案を作成した。
4. 改善案の作成
5. 学校努力目標の据え直し (10月)
改善案を検討する過程で努力目標そのものについて本音で話し合えた。
・ 努力目標は内容が毎年同じで数も多いので,実践も形式的で総花的になり易い。実態に応じ内容を検討し重点目標を選定して成果をあげたい。
・ 学校努力目標,努力目標,各係の努力事項等いろいろあるが,関係が分かりにくい。関連を構造化し,組織的に教育目標の具現化を図りたい。
6. 評価・反省の実施 (12月)
今年は第2学期末の反省の際に,努力目標の実践計画についても,組織的に反省をすることができた。
・ 評価・反省の結果では,努力目標の実践計画について「努力した」または,「良く努力した」が多く,努力目標の具現化へせまることはできたと考える。担任や係が工夫した実践も記述されているので,それを学校全体で共有することにより,より具現化にせまれると考える。
・ 係や担任としての実践を教育目標等の全校的な視野で見直すことにより,担任間や係間の連携と協力の必要性と重要性の認識が高まった。
(3) 学校努力目標の指導実践例
―4「基本的な生活習憤の確立」特に安全教育と通学指導について―
1. 下校途中での問題 (5月)
駅前俳回や経路変更による危険等の生徒指導上の問題がおき,学級の枠を