福島県教育センター所報ふくしま No.108(H05/1993.8) -033/038page
こえての指導が必要となった。
2. 安全・通学指導計画の検討 (8月)
安全指導の徹底は努力事項として強調されているが,いつ,誰が,何をするか具体的には不明確であった。そこで,安全・通学指導について関係係主任会を開き,分担と連携を検討した。
3. 一斉下校指導の実施と児童の変容
生徒指導係の推進で11月に初めての一斉下校指導と反省会が実施できた。
・ 今まで担任のみの判断で,遠距離だから経路を覚え一人で通学できれば保護者の付添指導を終了としてきたが,通学は社会自立へ至る大切な学習の場と考え十分時間をかけたい。
・ 一斉下校は毎学期1回程度実施し家庭との連携,援助を深めたい。
・ 一斉下校指導の事後指導と担任の継続指導等により,児童の自覚も高まり,その後問題はおきていない。
4. 「基本的な生活習憤の確立」の実践後の評価・反省の結果 (12月)
安全・通学指導は重点的に取り組んだので努力を認める評価が高い。
保健・給食指導は今後の課題である。
(4) 教育計画の理解と活用状況の変容
12月に実施した意識調査の結果
1. 教育計画の理解は深まったか。
・教育計画の理解は深まったと言える。特に努力目標と実践計画は,これまでの取り組みの結果と思われる。
・教育計画は全般的に活用された。
2. 教育計画を活用した場はどこか?
・学部会や各部会での活用が多い。
(5) 研究の考察
(1)努力目標の実践計画はその重要性に比し今まで検討されなかったが,今回その基本から問い直され,来年度に向け本校の実態と特色に応じた努力目標と重点目標の作成と選定の必要性が確認されたのは,大きな収穫であった。
(2)努力目標,特に通学安全指導について具現化を目指し努力でき,実践計画の改善が図れたのは,P-D-Sサイクルで進め,学部会等の場で組織的に計画的に取り組むとともに状況に応じ柔軟に実践を積み重ねた結果と考える。
(3)小規模校なので,成員全員で十分話し合って進められたことも成果へ導いたと思われる。
6. 今後の課題 (省略)