福島県教育センター所報ふくしま No.109(H05/1993.11) -016/038page

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<各 部 だ よ り>

H F T ク ラ ブ の 紹 介

教 育 相 談 部


1.開設の目的

社会の急激な変化に伴い,子供をめぐる様々な問題が起きています。とりわけ,不登校児童生徒の数は,年々増加の傾向にあります。その背景には,様々な原因がみられ,不登校の状態が長く続いたり,多様化したりする傾向にあります。このような現状から,不登校児童生徒の集団生活適応への援助をねらいとし,.教育相談事業の一環として,「HFTクラプ」(明日に向かっての心の広場)を開設しました。

2.援助の方針

(1)個別的援助や集団生活を取り入れた援助を継続的にすすめることによって情緒の安定を図り,生活や学習に対する意欲を育てていきます。

(2)家庭や学校及び関係機関との連携を密にし,援助を効果的に進めます。

3.援助の内容・方法

(1)個別的な援助

1. マイプランタイム
パソコン,読書,工作,手芸及び各教科の学習等興味,関心のある活動を児童生徒自らが考えて行う過程で,自主性や主体性を育てます。

2. 力ウンセリングタイム
教育相談によって,児童生徒の不安・ストレスを軽減し,生活や学習への意欲を促します。

(2)集団活動を通した援助

1. HFTプランタイム
施設見学,野外観察,鑑賞教室等HFTクラブ独自の計画に基づく活動で児童生徒のよさを伸ばしたり,社会への参加意欲を高めたりします。

2. フレンドタイム
スポーツ,ゲ―ム,発表会,共同作業,勤労体験等のグループ活動を通して,一人一人の存在を認め合い,尊重する心を育てます。

3. ティータイム
和やかな雰囲気の中で,身近な出来事等を話題にして話し合うことのできる「心の触れ合いの場」を設定し,所属感を高め,集団活動の喜びを体験できるようにします。

(3)家庭への援助

不規則になりがちな児童生徒の基本的な生活習慣を確立するとともに,家族が本人への理解をより深めるための援助を家庭訪問を通して進めます。

HFTクラブメモ

通級日は,月・水・金曜日です。現在は5名の児童生徒が通級しています。それぞれの児童生徒が,心の安定を図ると共に学校への復帰を目指して,仲間と楽しく活動しています。


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