福島県教育センター所報ふくしま No.109(H05/1993.11) -018/038page

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研修者の感想

国見町立小坂小学校教頭 酒井方子

学校経営(B)講座を受講して


国見町立小坂小学校教頭 酒 井 方 子


学校経営(B)講座がどんなものであるかを認識しないまま軽い気持ちで前期講座に参加し,初日から講座内容の重要さや深さに,更に受講生の真剣さに圧倒されたことを数日前のように思い出されます。

元来,他力本願の私には,決して容易であったとは言えませんが,新任教務主任でもあったので,一度にすばらしい勉強をさせて頂き喜びも大きいものでした。

先生方の精選されたご講義やご講演から

1. 全校的な立場での児童の見方,教職員の見方,学校の見方
2. 系統的な研修の進め方
3. 多方面からの学校経営の考え方
4. 職場に応じた経営の在り方や経営のベースとなるものの見方や考え方
5. 学校の実態に応じた学校経営のあり方

などなど沢山のことを学びました。また,温かなご指導の下での貴重な個人研修から,たとえ些細な実践でも計画的に継続的にしかも学校が一丸となって取り組むことに意義があり成果があることを学ぶことができました。

本校は,人的にも物的にも恵まれています。講座で習得できた理論を実践に移すことは絶好の機会でもあります。日常の学校経営に十分役立てることができるよう努力していきたいと思っています。

相馬市立中村第一中学校教諭 林 宗 − 郎

学校カウンセラー(中級)講座を受講して


相馬市立中村第一中学校教諭 林 宗 − 郎


日々の学校生活において,様々な悩みや不安等をかかえ,心が複雑に揺れ動いている生徒たちと接するとき,この生徒たちの心を理解し適切な援助指導ができたらと思っていた矢先のことである。幸いにも学校カウンセラー(中級)講座を受講する機会に恵まれた。講座では,家族療法の権威である国谷先生の示唆に富んだ講義をはじめカウンセリングの実際について,教育センターの先生方から講義,演習の形でわかりやすく,丁寧な指導を受けた。

演習では,カウンセリングを行う際の前提となる診断・指導仮説について,具体的事例をもとに手順を踏まえて進める作業とカウンセリングの最初に行うインテ一ク面接を,いくつかの技法を用いて立場を替えながら実際に行ってみた。これらの活動を通して,カウンセリングのねらい及び基本的な考え方について多少なりとも理解することができた。と同時に自分自身の考えを見直すよい機会にもなった。

生徒指導は生徒理解に始まり,生徒理解に終わると言われている。生徒には,生徒なりのものの考え方,感じ方,行動の仕方がある。まずそれを理解することから始めなければならない。容易なことではないが今回の研修で学んだことを,現場での実践に生かし,生徒の心を内面から理解できる教師を目指して日々,研鑚に努めたい。


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