福島県教育センター所報ふくしま No.109(H05/1993.11) -019/038page

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欠吹町立善郷小学校教諭 坂 井 亘

経験者研修1(国語科講座)を受講して


欠吹町立善郷小学校教諭 坂 井 亘


今,教育現場では,新しい学力観に立った授業の創造が求められており,本研修でも,それを生かした指導計画の作成に取り組んできた。新しい学力観について,ある図書に,「自ら学ぷ意欲や思考力,判断力,表現力などの育成を基本とする考え方」と記されていた。漠然とながら分かっているつもりであったが,研修の中で,実際の授業にどう具体化していけばよいのか悩み,作業は思うように進まなかった。

教職6年目を迎え,校務分掌上重要な役割を任せられたり,研究会等で発言したりと,自分の考えを生かせる機会も多くなってきた。しかし,一方で,忙しさを理由に,次第に子どもと接する時間が疎かになり,実践よりも理論を重視して,それに頼るようになっていた。振り返ってみると,初任者の頃は思うような授業ができず,悩むことも多かったが.児童と共に過ごす中で何もかも吸収しようと必死であった。毎日の実践が全てであったと言えるだろう。しかし,いつの間にか理論だけが先行してしまい,実践の伴わない机上の空論で満足していることが多くなっていたようだ。この研修を通して.慣れに胡座をかき,忙しさを逃げ道に,貪欲さを忘れかけていた自分を反省させられた。初心を忘れずに,これからも努力していきたい。

福島県立清陵情報高等学校教諭 内田貞俊

高等学校情報処理教育講座『C言語』を受講して


福島県立清陵情報高等学校教諭 内 田 貞 俊


情報教育の必要性が叫ばれて久しいが,学校において頭を悩ますのは,新しい情報技術の出現と,発展の速さです。そうした現伏の中,時代の要講ともいえる『C言語』の講座が今年度から開設され,大変興昧を侍って参加させて頂きました。

講師である教育センターのY先生やK高校のS先生の親切なご指導と同時に,お二人の手作りの理解しやすいテキストを通して次のような特徴が分かりました。

1. システム記述ができる
2. 人聞に分かりやすい記述ができる
3. アセンプラ言語に近い実行速度である
4. プログラムの再利用がしやすい

特に4は,作成したプログラムが財産として残り,モジュール化して,新たなプログラムに再利用できる(構造化プログラミング)という点で印象に残りました。

講師のお二人の先生をはじめ,一緒に受講された先生方の研究熱心さには大変刺激を受け,自己研修の重要性を再認識させられました。そして,単純ではありますがプログラムを自分で組み,思いどおりにコンピュータが動作した時のうれしさは感動的でした。この感動を生徒たちにも伝えられるように,講座で学んだことを基に自己研修に努め,生徒が興昧関心を待って取り組めるような教材研究をしたいと思います。


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