福島県教育センター所報ふくしま No.109(H05/1993.11) -024/038page

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究等,自力解決の場を確保するとともに学習の手引きの作成,数学的な考え方・態度を引き出すための発間・指示の工夫により,一人一人が課題解決の仕方を身につけることができるようにする。
3. 机間指導の中で一人一人との対話を意図的・計画的に行い,追究の過程を筋道立てて表現できるようにする。
4. 教科における基本的な話し方,聞き方,ノートづくりの仕方にっいて指導する。

4.研究の実際

(1)自己表現力の実態把握

日常の授業の中での観察をもとに,次のような座席表を作成し,一人一人の自己表現力の実態に応じた指導ができるようにした。

1年3組座席表(自己表現の実態)

この座席表は,約1ケ月に1度の割合で作成し,その都度一人一人の変容をとらえられるようにした。

(2)数学的な考え方・態度の育成

算数科においては,課題解決の原動力となるものは,数学的な考え方・態度であるととらえ,課題解決の過程における数学的な考え方・態度を次のように位置づけ,その具現化に努めてきた。

課題解決の過程における数学的な考え方・態度の位置づけ

また,発達段階に応じて単元及び1単位時間の中に一人追究及びグル−プ追究等の時間の確保,学習の手引きの作成と活用により,一人一人が数学的な考え方・態度を駆使して自分なりに解決を試み,筋道立った行動ができるようにしてきた。

算数科学習の手引き

(3)机間指導による対話

これまで机間指導というと,一人一人の考え方の傾向のチェックやつまずいている子への援助等が中心であった。そこで,机


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